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何度も通る道沿いに栗田美術館がある。 「入館料が少し高いんだよ」でいつも拝観しなかった。 ところが無料の日があると聞いて午後からでかけてきた。 なるほどこれだけの焼き物のコレクションが観られなら仕方がないかと納得した。 伊万里焼と鍋島塗りの総品が並ぶ。 今では有田焼きとして名が通る。 佐賀県鍋島藩が大川内山という里に御用窯を置いたのが始まりで、 日本で最初の磁器といわれる鍋島焼きだ。 有田の伊万里港から輸出していたこともあり 海外では伊万里焼と呼ばれるようになったらしい。 陶工たちには武士階級の遇を与え、里の入り口には関所まで おいて、長い間、その作り方は外に漏れることがなかったという。 国内向けは有田で作られ、献上品用など特別なものだけが この大川内山の里で作られていたという。 花や鳥獣類の文様は「吉兆」とよばれ、 中国古来の縁起由来がある。 その文様が描かれた青磁は鍋島焼きによく観られる。 その文様や色合いをみるだけでも守り伝えられた歴史を堪能できる。 陶磁器工芸の美術館というと、著名な工芸家を中心をとした ところが多いのだが、海外に輸出された物や国内に散在した伊万里、 鍋島焼きだけを集めた美術館なのだ。 大ききな壷や花瓶などはまさに古城の装飾品によく似合う。 たとえ手に入ったとて我が家には置く場所はない。 せめて料理の小鉢にと、好きな色の青磁を求めた。 この小鉢に合う料理は何かとこれから考える。 |
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