富山の薬売り

なにやら妻と二人の娘が騒いでいる。
どうやら「富山の薬売りとは」で、三人三様、理解が違うらしい。

発端は自宅前にF薬品会社の車があったことから
長女が「我が家にも富山の薬売り」がくると思っていたらしい。
一向にこないので妻に聞くと、薬品会社が違うというのだ。
我が家は、「Y薬品」なのだ。
え、富山の置き薬は富山県の薬で富山の人が売っているのでは?。
次女は、販売はY薬品の人で、薬の製造元はわからないという。
妻は、「置き薬」の商法が富山県が発祥だからという。
風呂からあがった私にも理由を求められた。
私も妻に近く、富山藩の薬の売り方からだと答えた。

富山県での売薬は奈良時代に遡るらしいが、
富山藩が財政運営のため薬製造、販売に力をいれた頃から
「置き薬」には「先用後利(せんようこうり)」の考え方があったという。
まず使って後からお金を貰うというものだ。
必要分置いて、使った分補充し、新たな薬をおいていく商法。

元は、立山信仰に起因するともいわれている。
夏には多くの信者が修行やお参りに立山に訪れる。
そのお礼と布教を兼ね、立山山麓の衆徒たちが各地に行脚し、
立山でつくった薬を置いてきて、一年後にその薬代をもらっていたというのだ。
まさに「先用後利」の精神なのだ。
今ではこの「先用後利」は商売のビジネスモデルにもなっている。
しかし、富山の薬はよく効くという実績がなければ
この商法も、ここまで有名にはならなかったのだろう。
江戸城内でのこと、三春藩主が腹痛を起こした折、
居合わせた第二代越中富山藩主、前田正甫公が常備薬を与えたところ
直ちに腹痛が治まったことから、富山の薬が全国に知れわたったとのことだ。

薬の効果はともあれ、いちいち薬局に買いに行くことを考えれば、
緊急的にすぐ使える「置き薬」が家にあるというのは便利なものだ。
胃腸薬、鎮痛剤、風邪薬に湿布消毒液など様々あるが
最近では滋養強壮剤からりんご酢など健康ドリンクにも事欠かない。
常備薬よりこっちの方が、多くなる傾向の我が家でもある。







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