52ヘルツのクジラたち

久々に本屋大賞受賞作を呼んだ。
芥川賞などの本も読むが、本屋の店長さんたちが
選んだという本屋大賞の方が親しみがわくな。

今回は「52ヘルツのクジラたち」という本だ。
作者は町田そのこさん。
虐待の経験を持つ主人公の信頼する人が、実はトランスジェンダーだった。
悩んだ末のこと自殺をしてしまう。そのことをきっかけに自分の人生を
自問する。そんな時ある少女(少年?)と出会い、家族や児童虐待の
現実を見つめ行動する物語だ。
そして、名前のわからないこの少女を「52」と呼ぶことになる。
言わない、言えない、知られたくない、どうしたらいいかなど
社会や家族の様々な壁が多いこの問題。

52ヘルツで鳴くクジラがいるという。
普通のくじらは15ヘルツ~30ヘルツで仲間と交信するというが
52ヘルツで鳴くクジラの声は届かない。
約三十年前に声の搾聴はできたが、その姿はみたことがないという。
シロナガスクジラと回遊パターンは似ているが、姿は見えない。
そのため、そのクジラは世界で最も孤独なクジラともいわれている。
そのクジラのごとく、自分の存在や思いを伝えることもできない現実を
描いた小説でもある。

介護や児童虐待、トランスジェンダーの問題はますます大きくなる。
登場人物の深層心理をよくあらわしている本だった。







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